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グラマーのコラムvol.7 ~人生に彩を Color in Your Life~

【’2019パリコレ参加レポート】
いよいよ春らしく、そして間もなくゴールデンウイークを迎えようとしています。
皆様はどのような休日を計画されていますか?
グラマーではブライダルシーズンに突入し、毎日素敵な花嫁に出会い幸せを頂いてます!

さて、今年も例年のようにヘアメイクスタッフとして松本がパリコレに参加して来ました。
今回は昨年に引き続き担当したブランド含め、4ブランドのメイクを担当しました。
デザインのテイストも開催された会場もデザインナーが演出する世界観によって強い個性が
見られるものでした。
それでは松本からのレポートをご紹介します。

1ブランド目はパリのシンボルタワーのエッフェル塔内で行われました。
エッフェル塔はその外観の美しさを楽しむものと思っていたのですが、
ショーが出来るのだとびっくりしました。世界的建造物をショーに開放するというところは
さすが数々の世界的メゾンを生み出すフランスならではで、それぞれの文化へのリスペクトが
あるからだと感じます。
個性的で合わせる大ぶりなアクセサリーや小物が印象的でした。
デザインが個性的な分、メイクは個々を生かしたナチュラルなブラウンメイクに。







2ブランド目はクラシックなホテルでのショー。
ホテルの回廊が会場でゲストは立ち見、モデルとは至近距離でというスタイル。
このブランドはあらかじめメイクパターンの指示があるのですが、担当するモデルに会ったその場で
瞬時にメイクのスタイルを決めなくてはならないという、度胸と経験とセンスが問われる環境でした。
ドキドキする瞬間ですが、楽しさを感じる瞬間でもあります。





3ブランド目は歴史が長くレトロ調のポップな内装の映画館です。
ブランドコンセプトは「子供の学芸会」。映画を観るように客席に座りますが、どんな感じになるのか
とてもワクワク感がありました。衣装も色使いが豊かで遊び心があり、メイクも”子供が夢中で遊んで
頬が上記したイメージ”というリクエストだったため、フレッシュな肌を作りこみ、チークを強調したメイクに仕上げました。





4ブランド目は一番印象に残っています。
黒で目元を強調したアイメイクですが、モデルの瞳に合わせて下地にブルーやパープルを仕込んでいます。
それによって全体で見た時の色のバランスが変わって来ます。
チークやリップはコントラストが付くように控えめですが、グロスの色にこだわりダークな色を使用しています。ヌーディーでありながらグロスで動きを出す感じです。







ショーに使用する化粧品は基本的に指定の事が多く、事前にも確認できるものあれば当日初めて目にするものあります。
それでも自身で用意していく化粧品もあります。その中でも下地に使用するコンシーラーの類は非常に重宝します。
モデルの肌の色も様々なので、調整をするためには欠かせないアイテムなのです。また、眉毛の形を調整する時にも
練状のコンシーラーが活躍します。パテのような役目ですね。

限られた時間の中で、初めましてのモデルに提供された道具たちを使い、そのブランドのコンセプトのイメージに仕上げていく。こういった現場では日頃から様々なモデルと接していること、
瞬時に求められるイメージを形にする感覚が必須です。
毎回ショーの裏側は緊迫した空気に包まれ緊張の連続ですが、同時に多くの刺激と感動を味わえる私の大好きな仕事の一つです。
また半年後に新たなショーが開催されます。更に新しい仲間が増え、共に作品を作り上げていきたいという思いが強くなるばかりです。

パリは寒い日が続いていましたが、待ちゆく大人の女性はナチュラルな肌にきちんとお手入れされた眉、シンプルなアイメイクそして鮮やかなリップカラー。
計算されたメイクと個性的なファッションが魅力的な人ばかり。
こちらもとても女性としてとても刺激を受けてきました。いつまでもお洒落心を忘れないように・・・・。